先日京都に行った時の事を少し。
歴史にちょっとでも興味があると、やっぱり京都は誘惑の多すぎる場所です。
駅前の名所案内を見ても、1000年分の出来事が同じ一つの地図上に記されているわけで。
どこから攻略すればいいのか目移りします。
とりあえず今回は三十三間堂はどうしても行きたかったので、その近辺から行ける
範囲を楽しむ事にしました。
長文なので格納しました。興味ある方はどぞ。
三十三間堂、想像以上に圧倒されました。
京都駅に近い事もあってとても観光客案内慣れしている入り口でしたが
中に入るとあまりの広さと仏像の重厚さ、800年間ここを守ってきた人々の想い
なんかがギュ~っと詰まってました。
弓道かじった身としては、三十三間堂の通し矢の距離を実際に見てみたくて
どんな超人たちがここで競ってたんだろ?て思ってたら、実際は
矢がガンガン軒下に刺さってボロボロになった梁とか展示されててちょっと安心
しました(何が)。や、ここで弓引く者、お堂に傷付けたら罰せられる覚悟ありますくらいの超人
しか弓引いてはいけないのかと(何て先入観)。
でも展示してあった弓はアタシだったら両手でも引けないようなゴン太弓で、そうゆう意味では
超人だとオモタ。
そこから歩いて京都霊山護國神社の坂本龍馬のお墓へ向かう途中、調度
京都国立博物館で「龍馬展」をやってたんです。龍馬の遺品とか諸々、今ここにあるんじゃ?
という事で寄り道~。
小さな展示会でしたけど、龍馬が暗殺された近江屋での血痕のついた屏風や掛け軸なんか
ありまして、こうゆうのを見ると歴史の距離感やら本で読むのと違った感傷に浸ってしまいます。
で、龍馬の手紙なども数多く展示されてて、何となく見ながら歩いていたら
龍馬が新婚旅行の事を綴った手紙のところで足が止まりまして。
そういえば日本で最初の新婚旅行だっけ、と思い、立ち止まって読んでみたら
高千穂峰に登った時の事が図解で書いてました。
高千穂峰は宮崎と鹿児島の県境に在る山で天孫降臨の地と言われているうちの一つです。
頂上に「天の逆鉾(さかほこ)」が刺さってます。
まず龍馬が高千穂峰を鳥観図で描いてるあたりからして絵心も観察力も素晴らしい人なんだな
と驚きましたし、その絵に登山ルートを描き、そこから注釈で
「ここは足場が悪くて登るのに大変だった」とか
「御鉢(おはち)の崖が怖かった」とか
私も何度も登った山なので、だよね~だよね~分かる~!と共感してたら
頂上に書いてた注釈が
「逆矛があったので」
「抜いてみた」
ぬーくーなーーー!Σ( ̄□ ̄lll)
「長さは○○(←書いてあったけどメモらなかったので忘れた)」
「抜いて、また元の場所に戻しました。」と書いてあった。
ちょ……w
昔は本当にただ地面に刺さってただけなんか、今は登山客だらけだけど
この時代は周りに誰もいなかったのか、それとも皆触って抜いてたのか……
………嗚呼何だか自由で羨ましい…!(え?)。
や、散々それまで京都の名所見て回って
「写真禁止、触るの禁止、寝そべるの禁止」を見てきて、それはごもっともと思い
行儀良く観光してきてたので、
龍馬の行為がやけに自由で眩しかったです…。
いやいや…文化財はこれからも大事に後世に残さなきゃなので、これからもお行儀良く
見ますよ!?。
ちなみにこれがその逆矛です。
最近身近に神話の話題が多いので、話のネタに2年前に山に登って撮ってきました。
今は鎖で囲まれてるので逆鉾がどうゆう形をしているのか間近で見た事ないんですが。
(探せばネットで写真あるけどね☆)
次にこの山を登った時はきっと
「あれで龍馬がエクスカリバーごっこか…」
と感傷に浸れる気がします。
龍馬おもしろい人ですね。こんな所で共感できるとは思いませんでした。
…全然関係ないけど
時々アニメソウルイーターの子安●人の
「エ~クスキャリヴァ~♪」ソングが頭の中でグルグルします。またグルグルしちゃう!。
レイトショー面白いです。